2012年

10月

05日

素材自体がアート

 

Parisの図書館で読んだ本。

足を運んだCalaisにあるミュゼの本。ハンドメイドレース。

素材自体がアートといえば、オートクチュール刺繍だけでなく

手によるレースは代表的なものですね。

 

 

私とアートの関わり。

小さい頃から美術は特に得意なもので、

Parisのように日常ではないけれど、

中学生から自分でミュゼにも足を運んでいました。

 

 

高校時代から毎日美術の授業がほとんど、

美術科は、普通科の内容の授業は

放課後の補習で補うので部活も入れませんでした。

もちろん高校生なりに遊んだりもしましたが

基本は夜遅くまでデッサンをしたり、制作したり、

気の合う仲間とそんな生活が楽しい毎日でした。

 

 

油絵、水彩、デザインなどの絵画以外には、彫刻もしましたし、

幅広いジャンルの美術を学びました。

全てがコンピューターでできる今では、

手で描く事の方が少ないかもしれませんが

ビジュアルデザインなどもアクリルガッシュを使って、

最初から自分で描いて、カラーを作って筆で塗る時代。

 

 

 

 

京都という場所に惹かれたので、芸大は最初から京都しか受験せず、

大学も推薦でさっと決めてしまったタイプ・・・

染織の受験では、デッサン以外に色彩構成ももちろんあります。

 

 

その後の人生や渡仏は大変な事の方が多かったですが、

東京芸大目指してよりも、本場京都の染織に惹かれたので、

受験の苦労は大学、高校も、絵を描く事が普通だったので

ほとんどしていません・・・

 

 

染織を学んで、より分野が繊維の世界に絞られたわけですが、

洋服や着物、インテリアに使われる素材であれども、

絵をずっと描いてきた私にとっては

素材自体がアートであり、キャンバスです。

より繊維と技術や機械などの専門知識も持っていないと

表現ができない分野が繊維素材のデザインです。  

 

 

 

モードのデザイナーの方などの最終的なクリエイションが

華やかな場で知られることになりますが、

糸の宝石と言われる芸術的なレースや華やかなテキスタイルは特に、

素材を形にする側も上手く料理して作っていますが、

素材を創る側が、

常にアートに触れ、アーティスティックな発想をして

ゼロからレースなどの柄を生み出し、支えていてこそ成り立っています。

 

トレンドやカラーは、素材を事前につくって、

Parisのテキスタイルの展示会に出している

素材を創っている側から発信している事です。

 

 

 

 

 

繊維だから幅広く使われますが、

使われる素材であっても、素材自体が本来のアートなのです。

 

 

アーティスティックな素材があってこそ、

洋服も普通に素材を使うだけで、

アーティスティックな表現になります。

 

もちろん、シンプルな素材をアーティスティックに

素敵な形に表現するモードのデザイナーは

才能を感じます。

 

 

私は、オートクチュール刺繍のテクニックを習得したことにより、

より自由で、素材が主役やアートになる表現が自分だけで可能になったわけです。

でも、結局、デザインだけで終わるのでなく

昔やっていた全てを自分で創れる位置に戻っただけです。

 

 

 

 

 

 

素材自体がアートといえば、Parisのこのドレス。

この印象的な刺繍のケミカルレースは、これだけで美しいですが、

デザイナーの使い方も上手で、バックも大きく開いたデザインで素敵でした。

 

 

 

結局、京都へ行ったりしていますが、

これは、渡仏前に訪れていた愛知の伝統の染織技術。

きちんと見ていましたよ。

 

 

この有松絞りも素材がアートといえる

職人仕事です。

 

ホームステイ先にもお土産にした有松絞り。

 

京都の和装業界にいた時から

職人仕事を見せて頂いたりして、

浴衣は手が込んでて粋な絞りがいつか欲しいと思っていますが、

有松でも見て更に感じたわけです。

 

 

 

 

レースや刺繍だけでなく、

日本の伝統技術も、素材自体がアートです。

 

伝統のテクニックで創られた反物を用いた着物。

シンプルな決まった形での表現は、

日本のアートな素材や伝統柄に合わせたもので

余計な形は必要のない、身に着けるアート。

 

反物自体がアートで美しいから、

シンプルな着物という形が

究極の日本の美の表現なのです。

 

 

 

 

 

今までの人生で得てきた事や積み重ねてきた事が

今になってやっと上手く全て繫がりました。

 

幅広い分野で、様々なテクニックで

私らしいアートを残していけたらと思います。